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IWC2020「SAKE部門」を分析!注目銘柄もピックアップ!

IWC2020 受賞酒

どうも、うりんこです。

2020年11月26日17時ロンドンにて、IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2020の「SAKE部門」のメダル受賞酒が発表されました。

IWCは1984年に創立された世界でも最も影響力のあるワインコンペティションの1つです。

今回はIWCの受賞酒を徹底分析していきます!

IWC全受賞酒の銘柄が気になる方は酒サムライのホームページをご覧ください。

それではどうぞ!

IWC2020メダル受賞酒分析と注目銘柄

IWC2020は例年通り9つのカテゴリーごとにブラインド・テイスティングで審査されました。

出品数は1401銘柄でIWC2019の1500銘柄よりも減少していますが、多くの酒蔵が出品している注目度の高い大会と言えますね。

「SAKE部門」は9つのカテゴリーごとに、メダルの種類が3つ(Gold、Silver、Bronze)と大会推奨酒(Commended)が発表されます。

カテゴリーごとの各受賞数を前年度と比較と今年の傾向をまとめました。

GoldSilverBronzeCommendedTotal
純米酒15(+3)41(+9 )49(-15 )121(-24 )226(-27 )
純米吟醸酒16(-3 )53(+27 )64(-9 )115(+4 )248(+19 )
純米大吟醸酒26(-9 )97(+56 )90(+21 )153(-15 )366(+43 )
本醸造酒3(-1 )8(-8 )13(±0 )19(-7 )43(-14 )
吟醸酒3(±0 )4(-1 )6(+1 )9(-10 )22(-10 )
大吟醸酒14(+2 )40(+8 )32(-18 )66(-21 )152(-29 )
古酒5(-1 )15(+5 )10(+1 )15(-5 )45(±0 )
スパークリング3(+1 )16(+10 )12(+1 )19(-19 )50(-7 )
普通酒3(-1 )10(-13 )17(-6 )29(+9 )59(-9 )
合計88(-7 )284(+93 )293(-34 )546(-86 )1211(-34 )
IWC2020審査結果(前年度との比較)
  • 出品数は約100品減少したが総受賞数は大きな変化なし
  • 純米吟醸酒と純米大吟醸酒はメダル獲得数が増加
  • 本醸造酒タイプ(アルコール添加あり)はメダル獲得数が減少
  • スパークリングは評価の高い銘柄が増加

僕が気になった点が「純米吟醸・大吟醸酒のメダル増加」と「スパークリング酒のメダル増加」です。

近年は本醸造タイプよりも純米酒タイプの方が注目度が高い傾向にあります。

そこで酒蔵の方々も、純米吟醸や純米大吟醸でフラッグシップとなる日本酒の開発に力を入れてた結果、レベルの高い純米吟醸や純米大吟醸が増加したのではないかと考えています。

またスパークリング酒は、低アルコール清酒として売られていることが多いです。

IWC2020受賞酒の中でも、純米酒のアルコール度数の中央値が「15〜16%」に対して、スパークリング酒の中央値は「12〜13%」と、アルコール度数が低いことがわかります。

IWC2020 純米酒部門 受賞酒 アルコール度数ヒストグラム
IWC2020 純米酒部門 受賞酒 アルコール度数ヒストグラム
IWC2020 スパークリング部門 受賞酒 アルコール度数ヒストグラム
IWC2020 スパークリング部門 受賞酒 アルコール度数ヒストグラム

スパークリング酒は日本酒が得意ではない方でも飲みやすいため女性や若者に人気があります。

「より幅広い層の方々に日本酒を好きになってもらいたい!」

と願う酒蔵の皆さんの努力によって美味しいスパークリング酒が増えたのではないでしょうか。

【注目銘柄】宮の雪 山廃仕込 特別純米酒

  • 商品スペック
    • 商品名|宮の雪 山廃仕込み 特別純米酒
    • アルコール度数|15.5%
    • 精米歩合|60%
    • 販売価格(税込)|1,210円
    • 原料米|神の穂
    • 製造者|宮崎本店(三重県四日市市)

IWC2020受賞酒の中でうりんこの注目銘柄は、純米酒部門で2年連続Goldメダルを獲得した

「宮の雪 山廃仕込み 特別純米酒」です!

こちらの日本酒は、神の穂と呼ばれる三重県で育成された酒米を使って作られています。

神の穂は三重県で山田錦に次いで2番目に生産されている酒米で、酒質は旨みがあり柔らかくふくらみがあります

その神の穂を山廃仕込みで作った「宮の雪」は旨みが溢れる日本酒であること間違いなし!

ぜひ一度飲んでみてはいかかでしょうか?

トロフィー受賞酒の注目銘柄

IWCでは各部門ごとにGoldメダル受賞酒の中から、最高賞である「トロフィー」が選ばれます。

こちらが各部門のNo.1の日本酒です!

トロフィー受賞酒
  • 純米トロフィー|カネナカ 生もと純米 山田錦(山口県周南市)
  • 純米吟醸トロフィー|紀土 無量山 純米吟醸(和歌山県海南市)
  • 純米大吟醸トロフィー|紀土 純米大吟醸 精米歩合四十(和歌山県海南市)
  • 本醸造トロフィー|美山 てんごり(京都府南丹市)
  • 吟醸トロフィー|蓬莱 吟醸 伝統辛口(岐阜県飛騨市)
  • 大吟醸トロフィー|初孫 大吟醸(山形県酒田市)
  • 古酒トロフィー|満寿泉 オーク樽熟成 貴醸酒(富山県富山市) ←注目
  • スパークリングトロフィー|喜多屋 スパークリングクリスタル(福岡県八女市)
  • 普通酒トロフィー|小町桜 別囲い(岐阜県飛騨市)

【注目銘柄】満寿泉 オーク樽熟成貴醸酒

焼酎・日本酒の「酒の勝鬨」
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  • 商品スペック
    • 商品名|満寿泉 オーク樽熟成貴醸酒
    • アルコール度数|16.0%
    • 精米歩合|–%
    • 販売価格(税込)|4,400円
    • 原料米|–
    • 製造者|桝田酒造(富山県富山市)

最近色んな酒蔵で作られている貴醸酒。

貴醸酒とは、日本酒を作る際に水だけでなく日本酒を用いて仕込んだ高価なお酒です。

満寿泉 オーク樽熟成貴醸酒」は、この貴醸酒をウイスキーに用いられるオーク樽で熟成させています。

貴醸酒ならでは甘みやトロッとした口当たりに、オーク樽熟成による豊潤な香りや甘みが加わる、貴重な美酒です。

甘めのお酒が好きな方はぜひお買い求めください。

Champion Sake/チャンピオン・サケ

【IWC2020 No.1】紀土 無量山 純米吟醸

紀土 無量山 純米吟醸
紀土 無量山 純米吟醸
  • 商品スペック
    • 商品名|紀土 無量山 純米吟醸
    • アルコール度数|15.0%
    • 精米歩合|50%
    • 販売価格(税込)|2,530円
    • 原料米|特A地区産山田錦
    • 製造者|平和酒造(和歌山県海南市)

IWC2020のNo.1日本酒は、和歌山県海南市にある平和酒造さんの「紀土 無量山 純米吟醸」でした!

「紀土 無量山」は、紀土の中で最高ランクの銘柄であり、純米・純米吟醸・純米大吟醸と色んな特定名称酒で提供されています。

「紀土 無量山 純米吟醸」は、お米らしさも感じつつフルーティな香りと味わいが楽しめる美酒です!

特約店に行けない方は、ネット販売を行っている酒屋さんで購入することが可能です!

入荷するとすぐに品切れになってしまうので、お早めにお買い求めください。

また「紀土 無量山 純米吟醸」についてのレビュー記事もあるので、どんな味か知っておきたい方はぜひご一読ください。

まとめ

この記事ではIWC2020「SAKE部門」の受賞酒について分析・紹介しました。

美味しいお酒を受賞酒から選ぶときにたくさんあって迷うと思います。

そんなときはチャンピオン・サケである「紀土 無量山 純米吟醸」を選ぶことをお勧めします。

そのあとに記事の中で注目した銘柄や自分が気になる銘柄を飲んでみてはいかかでしょうか。

自分好みの日本酒に出会って日本酒を楽しんでください!